全米オープンチャリティーパークゴルフ大会

北海道胆振東部地震を支援する義捐金チャリティー

少しずつ、元気を取り戻していこう

全米オープンは、競技パークゴルフに親しむ愛好者グループが
企画・準備・運営の全てを行う大会(大会名の由来は賞品が全てお米)。
PGCL Grade Aの競技大会として、白老パークゴルフクラブで毎年開催されている。

今年の開催に際して、白老パークゴルフクラブから次のような発表があった。

9月6日、北海道で起こった大地震によって広範囲で停電・断水・流通停滞が起こり、
胆振地方東部の震源地付近では倒木・土砂崩れ等、大変な被害が出ました。

被災され、亡くなった方々も多数おられました。
ほぼ一カ月が経過した現在でも、未だ復旧が追い付かない地域があります。

油断出来ない状況が続いていますが、少しずつ日常を取り戻し
同時に元気も取り戻していかなければ、という想いから
競技パークゴルフ愛好者が企画・運営する「全米オープンパークゴルフ大会」を
9月30日(日)にチャリティー大会として開催することを決定致しました。

                         白老パークゴルフクラブ

愛好者とコースのコラボレーション

全米オープン実行委員会と白老パークゴルフクラブは、
大会参加者の当日参加費から賞品代を除き、プレー代を含めた全額を義捐金にすると発表。
2週間前からの大会参加者練習ラウンドプレー代からも1人100円ずつを募金とした。

参加を表明した選手116名は、個別の募金活動も行っており
最終的に募金・義捐金箱には95,498円が集まった。

台風間近 ハイレベルな競技が展開

台風の予報で、雨が不安な幕開けとなったが
多少の小降りはありつつも、なんとかコースはコンディションを保った。

全米オープンは、PGCL Championshipでも活躍する選手人脈で構成されており、
高度なテクニックとスポーツマンシップがコース各所で見られるのが楽しみだ。

優勝は宮尾正信選手・竹鼻明美選手

難しいカップ配置にもかかわらず、ハイスコアが飛び出した。

男性部門は糸井ゴルフパーク54の代表選手、苫小牧市 宮尾正信選手が95打と貫禄のスコア。
優勝の栄誉と共に、PGCL全国CPランキング10位以内にランクインを果たした。
第2位は白老PGCの競技大会で実績豊富な室蘭市 栗原弘選手(99)、
第3位は白老PGC若手の注目株、白老町 阿久津恒男選手(99)と続く。

女性部門は室蘭市 竹鼻明美選手が101打の安定したスコアメイクで勝利。
第2位はPGCLの集計対象大会で連続上位入賞中の喜茂別町 栄花タケ子選手(105)、
第3位は登別市 伊藤愛子選手(105)と続いた。

頑張ろう北海道、頑張ろう胆振 競技パークゴルフ愛好者の輪

競技パークゴルフ愛好者のネットワークは北海道中に広がる。
本大会は、道央~道南まで、様々な地域から選手がチャリティーに集い、
北海道発祥のスポーツとしての繋がりを再確認するものだった。

また、大会で使用された賞品もお米にとどまることはなかった。
品質は損なっていないのに、台風・地震によって
市場で売ることが出来なくなった品々を購入したり、
有志が様々な地域の品を協賛に持ち寄ったりと、思いやりに溢れていた。

北海道、特に被害が甚大だった胆振地方東部に向けての応援メッセージとして。

(記者: M)